普段、私自身を除くと片手の指で足りるのではないか?と思うくらい少ないアクセスの日の方が見慣れるほどに放置気味のこのブログなのですが、先ほどの記事を書くついでにいろいろ見ていましたら、献血関連の記事のアクセスが若干伸びていました。
ニュースで「輸血でHIV感染が発生した」というのがあったからだと思います。

現状で言えることとしては、
・HIV検査目的の検査は、とっても迷惑なのでカンベンして下さい。
・今回の件は、献血された人の中に不幸にも潜伏中のHIV感染者がいらっしゃったという例で、献血でHIV感染の恐れがあるという訳ではありません。
の2点です。

時々勘違いされている事で、「ちゃんとHIV抗体を検査してるんだから大丈夫だろ?」という疑問があるのですが、まあ確かにチェックはしているようです。……でも、検査結果が出るのには時間がかかるんですよね。あれ。輸血需要というと、急を要する事も多いですから「結果が出る前に、すでに使われている」というのも割と日常茶飯事のようです。つまり、悪意をもった感染者がそれを隠して献血をして、偶然に緊急的にその血液型の血液が必要な患者が発生した場合は、輸血が済んだ後に検査結果が出てくる事ある訳です。ただ、今回のケースは若干違うようで。

私もニュースで聞きかじっただけですので、間違っていたら指摘して頂きたいのですが……
HIV検査の重要性のPRの際にあわせて言われる事が多いですのでご存じの方が多いとは思いますが、HIVに感染したとしてもすぐには検査結果として出てきません。それが「潜伏期間」だというそうで、今回の件はその「潜伏期間」に発生したんだそうです。
さらに精度を高めるとの事ですし、昔に比べると精度もスピードも上がっていますが、それでもすり抜けてしまうケースがあるのは現実のようで、せっかくの善意の献血のはずが輸血を受けた人が悲しむ結果にならないように、なにか気になる事があれば献血をする前にスタッフによく相談するというのが大切かと思います。