(フィクション)
1.はじめまして。ここが月刊メビウス編集部です。

 ここに訪れる方は、ほとんど月刊メビウスについてご存じでない方が多いと深雪編集長にお伺いしておりますので、まずは、編集部の事と、メビウスパブリッシングについて少し説明しておきますね。
当社メビウスパブリッシングは、月刊誌の「月刊メビウス」という、競合誌で言うと週刊朝日さんだとか、FRIDAYさんだとかという感じの報道を中心にした雑誌を中心にした弱小出版社です。
ただ、世間の評価からすると、「どちかというと、虚構新聞のような嘘だらけな雑誌だよね…」と言われている始末ではあるのですが…反論したくはあるのですけど、公開できない情報の方が多くって。どうも嘘くさいレベルでしか公開できなくって…。

この通り、調べてはいるんですよ…。

ガラッ

「嘘ばっかり」と言われる割に訴えられたりする例がごくわずかで、その訴えられた例も先方から取り下げの話が出るという「これを知らない他の人から見ると」不思議な状況も、この「メビウスグループのCIA」と呼ばれる情報力故だったりするんですよ。

…あ、まだ今まで通り生活したいのなら、中身を見ない方がいいですよ?

もちろん、すべてお伝えできればそれにこした事はないのですが、公開してしまえば取材者が危害に遭ってしまったり、私達の関係者に身の危険が迫ってきたりするという事もあって…まあ、バーターって事らしいです。

なぜそんな事を貴方に話したかって?すでに貴方の身元を把握した上で、もし万が一の時は対処できる状況になっているからですよ?
そうそう、メビウスパブリッシングのメビウスというのは、メビウスの輪のメビウスで…。裏の世界と表の世界が表裏一体で繋がっているって事なんです。

ははは…。まあ、ちょっと特殊なだけで、入稿前の修羅場も含めて普通の出版社ですよ?貴方が変な考えをおこさない限りは、裏の世界を見る事はありません。…まあ、記者は例外ですけどもね。


…ちょっと脅かしてしまいましたか…。大丈夫ですよ、身に危険が及ぶような社外秘を部外者のあなたに見せたりはしませんって。まだ私も命が欲しいですから。

月刊メビウス編集部の日常/つづく)